ウナボンの泣き泣き日記

ウナボンの泣き泣き日記

14.終わりに

☆終わりに☆

よく不妊治療で見事妊娠した芸能人が「不妊の本を出版」なんて話を耳にする。
私はあまりそういうのは好きではない。
いつも必ず『もっと大変な人もいる』と思っているからだ。

我が家の場合、不妊は私側に原因があった。
だから痛くても辛くても我慢できた・・・っていうか我慢するしかない。

男性不妊の夫を持った場合はもっと大変だと思う。
世間では、赤ちゃんが出来ないのは何故か『女性の側に問題』と思われがち。
そんな時でも
「私じゃなくて、夫のせいなのよ!」
と叫ぶのも難しい。
そして
‘あなたのせいで、私がこんなに痛い思いをするのよ!’
と思っても、苛立つ気持ちを押し殺さなければいけない。

流産・その他、大切な赤ちゃんを失った人も多いだろう。
『あったものがなくなる』
私には想像のつかないショックだと思う。

私はたった1回の体外受精で見事妊娠し、現在の7ヶ月までなんとか来られた。
ここに至るまで、信頼できる医者・病院にもめぐり会えたし、夫も協力的だった。
かなり恵まれた方だと思う。

「不妊の本を出版」まではいかないが、何故か、私もHPに自分が経験した事をまとめようと思った。
なんでだろう・・・

私より辛い経験をした人には反感を買うかも知れない。
だけど、
私と同じ精神状態の人、これから体外受精をしようとする人、
他の人の不妊治療が知りたい人、とにかく情報が欲しい人・・・etc・・・

‘誰かの役には立てるかもしれない’

こんなことがよぎったからだ。

細かい情報などは書いていないが、その時々の治療を通して感じた『心の黒い部分』は余す所無く表現した。

「そうそう、私もそうだよ」
そう思っていただけることがあれば嬉しく思う。

子供を望んでいる全ての夫婦が赤ちゃんを授かれますように

***** 読んでくれてありがと 終わり *****


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